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| 自分のブランドを持ちたい、デザイナーを目指す人なら誰でも一度は思い描く夢だ。その夢を実現させたのが、シュー・デザイナーの東たか子さん。この春、「たか子ブランド」を立ち上げた。5月からはバーニーズ・ニューヨーク・コープで販売されて、商品は飛ぶように売れている。ぽっくりのようなサンダル、これがたか子ブランドの初商品だ。 |
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日本では武蔵野美大でアートを専攻、ニューヨークで、さらに学んだ後、実践で試してみたいと、靴のデザイナー募集を知り応募、採用になったのがイブニング・シューズを専門とするスーザン・ベニス・ワーレン・エドワードという会社だった。働くうちに、自分のテイストを組み入れた靴を作りたいという思いは日増しに強くなっていった。靴をデザインして4年を過ぎた頃、「もう会社から学ぶことはないんじゃないか」そう思えたら、会社を辞める決心は早かった。昨年春退社して、自分のブランド作りに向けて踏み出した。 |
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「日本にいるときは気がつかなかったんですが、アメリカで生活するようになったら日本の粋、特に江戸時代のわび、さびの世界がすばらしいと思えて…。まだ誰もやっていない、日本のシックを靴のデザインにしたい」。
たか子さんが考えたコンセプトは、セクシー・サンダル。
これまでの経験を生かし、人と違う何かを打ち出したかった。頭をよぎったのが日本の粋、芸者が白い足袋で、ぞうりをはいた様なセクシーさをモダニズムに表現できないか。試行錯誤の日々が続いた。舞妓さんの履くぽっくりをサンダルに取り入れ、鼻緒もデザインに生かしてみた。ぽっくりをそのまま取り入れるのではなく、伝統の美を現代にマッチするように新しく創ることだった。古典から近代を生む方法、ミニマリスティックと呼ばれる1つのテイストだ。鼻緒の柄も着物柄やちりめんをアクセントに使って、たか子ブランドが完成した。 |
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| 「絶対自分のブランドを持ちたい」という思いを持ち続けたことが成功に結びついたと本人はいう。経験があるとはいえ、無名の新人がデザインしたサンダルを一流のデパートや専門店が扱ってくれる気風が日本にはまだ少ない。「バニーズも仕入れ担当の人に直接会って、試作品を見せて、商品を気に入るかどうか。私のバックグランドや肩書きなんか問題じゃない」。アメリカン・ドリームは今でも存在する。異国で精一杯生きてきた、たか子さんにシュー・デザイナーとしての自信をアメリカはくれたようだ。 |
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